HIV感染におびえた数日 その2
「すみません。看護師の○○さんをよんでもらえますか。今日、受診したんですが、
聞き忘れたことがありまして。」
その日の夕方遅く、絶不調の身体に鞭って仕事を終えた僕は病院に再度訪問した。
麻疹の結果も、1週間後の再診日までまたないといけないのか、それとも、
はしか感染の結果だけ先に連絡がくるのかを全然聞いていなかったから。。。
とにかく、『はしかに感染してますよ。』という連絡を1分でも早く聞きたかった。
というのも、先生が、『はしかだと、HIVのスクリーニングは陽性になることが多い』と言っていたこと、また、日中の受診の際、HIVスクリーニングの結果はきちんと伝えらず、すぐに病院でできる血液検査の結果からは、『いろんな数値がものすごく振れているね。これはー。』っていう発言だけだったから。
とにかく、はしかであれば、HIVと同様に血液数値がぶれるんだなって、思ったので、
一刻でもはやく、はしかである結果を願った。
はしか、となることで、少しでもHIV感染の可能性が低くなる、いや、排除できるのではないか、と思いたかったからだ。
『保健所に確認してみますね。』
看護師さんが電話で保健所と話しているなか、横になりたい体調で我慢して待った。
『はしかですが、陰性の場合、すぐには連絡こないみたいです。陽性だった場合は、隔離する必要があるので、すぐに、連絡が病院にきますから、その場合は、私から連絡をいれますね』
「いや、そしたら、保健所から僕に直接電話もらえるようにお願いできますか?」
再度、保健所に電話してくれて、
『明日、もしかしたら、明後日になるかもですが、そしたら結果は、直接、患者さんに連絡してもらうようにお願いしましたので。保健所の○○さんという方から連絡があると思います。あと、保健所の電話番号、○○です。』
「ありがとうございます。保健所の○○さんですね。」
忙しい看護師さんに迷惑をかけながら、すみませんでした、という気持ちと、
早く、保健所から連絡こないかな。と思いながら、またまた、病院を後にしました。