既婚バイのHIV記録

HIVに感染した既婚バイの思いのまま記録するブログです。
エイズ発症はなくほぼ普通に生きています。
これからの人生とこれまでの人生、今の自分、家族、仕事など、思いのままつぶやいていきます。

急遽、病院へ (2回目) ~治療経過数値~

また急遽、午後に病院に行きました。

次回予定日にまた外せない予定が入ったのと、今日も、例の左の鼠径部あたりがなかなか痛むのと、残念ながら、本日3日続けての嘔吐があったので。


予想通りでしたが、左鼠径部の件は、やはりしばらく経過観察。
かなり痛みがあるようなら再度病院にいってCTなどの検査かな、という感じです。


服薬も、しばらく、そのまま、ということになりました。
というのも、今の薬がやはりかなり効いているようで、前回の血液検査結果を今回の診察で通知されるのですが、見ると、前回診察時の主治医の予想どおり、ウィルス量はすでに検出以下になっていて、服薬1カ月以内でそこまで効いているので、できたら薬の内容は変更せずにこのままいけるならいきたい、ということで両者合意しました。


気になるCD4 の数値ですが、今回、計算方法をわりとしっかりと教えてもらい、最終的に、服薬指導の方と計算機で、パチパチ、計算しました。


服薬指導の方が、『CD4だいぶ回復してますね。経過がよくて私もうれしいです』と、すごい笑顔でいうので、なんだか、こちらも照笑でした。


過去の数値履歴を全部計算しなおしたんですが、
あら? やっぱり、今まで聞いていた数字とところどころまたちがいませんかね?
と思ったんですが、主治医の先生は、暗算でだいたいの数字を言ってたんだなー、
ということが、わかったので、細かいことは気にしないことにしてとりあえず計算しなおしました。


僕が計算しなおすと次の通りとなりました。



計算式は、「 白血球数×リンパ球数×CD4の%値に×10 」という感じなのだと思います。


この計算式だと、先生が教えてくれたCD4の数値にほぼ近い数字になるようなので、僕はこの計算式で計算しました。


計算式、もし間違っていたらすみません。


(もっとも、病院によって、もしからしたら、血液検査数値の表示の仕方が違う可能性がありますので、詳しくは、やはり主治医に確認してください)




以下、僕が計算した、CD4 / ウィルス量 です。


①初回通院時  (発熱、扁桃腺痛、発疹の出だしに病院に駆け込んだ時です)
80  /  110,000コピー (未投薬)


②その約1か月後  
514  /  12,000 コピー(未投薬)

③さらにその約1か月後 
610  /  57 コピー (服薬開始2週間後)


④さらにその約3週間後
622  /  ウィルス検出以下 (20コピー以下を指すようです)  (服薬開始1カ月後)


⑤さらにその約1か月後(今回のことです。服薬開始2か月後)
検査結果待ち


ですが、白血球数とリンパ球数は表示されていたので、CD4の%値を勝手に推測し、
そこから計算してみます。


CD4 の% 数値 (25~54%が正常値)は、これまで、
①の時、7.3、②の時、20.2、③の時、25.5、④の時、29.0、なので、
今回、推測すると、おそらく、良くなっていれば、29.0より増えて、34.0 くらいになっているのではないかと思います。(勝手なポジティブ解釈です)。


その前提でいくと、
②の20.2としてCD4は「581」、③の25.5として「734」、現状維持で④の29.0として「835」、今回、さらに良くなっていると推定して、⑤34.0として「979」と推測できます。


健常な方のCD4の数値は800~1200くらいの間といわれているようなので、できたら、1000前後に戻ってくれるのを祈っています。


CD4は500以上あれば、免疫機能としては心配がない数値であると聞いているので、僕の今の段階の数値でも、だいぶ回復していてよかったというか、研究者や開発者の方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


いきなりAIDSを発症してしまうまでHIV感染に気が付かないでいると、CD4の数値が、安全ラインといわれる500以上まで回復しずらい、または、回復しないということが、最近の研究データとして発表されているようなので、HIV感染が気になる方、心当たりがあるような方は、早い段階で「HIV検査」を積極的に受けられることをお勧めします。



僕が偉そうに言える立場にないことは重々承知のうえですが、本当に、早期の検査が重要だと思います。


ただ、服薬はやはり副作用がでる体質の方であれば、かなり苦痛を伴う場合があります。
僕は残念ながらかなり苦痛です。
ですので、やはりなんといっても、HIVに感染しないように気をつけることが肝要です



最後に、歯科治療について先生に相談しました。
服薬指導の方には、だいぶ脅された感がありましたが、先生いわく、僕の服薬している薬であれば、通常の歯科治療で処方されるような薬との飲み合わせが悪いものはない、ということでした。
麻酔についても、確かに、麻酔の効き方に影響が多少あるかもしれないが、気にしなくて良いのでは、ということでした。
特に、主治医のいる病院で治療しなくとも、一般の歯科医にいって大丈夫ではないか、ということでした。ウィルス量も検出以下なので、100%ではないが、歯科治療での出血で、血液が歯科医の粘膜や傷口についたとしても、感染する可能性はほとんどないのではと。。。



(追伸)
鼠径部の触診の際、ベッドで仰向けになって下着の中に先生が手をいれて触っていたのですが、先生の手なのか白衣の裾かどうかわからないですが、僕のJr.の先端の裏側にちょこちょこ刺激がありました。
スパッと下着は脱いでおいたほうが良かったのかもしれないのですが、なんだか、少し微妙な時間帯で、幼少期のお医者さんごっこを思い出しました。。。







恵比中の訃報

びっくりしました。


人の命はほんとうに儚いですね。
まだ18歳か~と思います。
残念というか、言葉がありません。


でも、人知れずなくなる若い方も世の中にはたくさんいます。
僕の人生の中でも小学生、高校生、大学生時代に比較的近い関係の同友が病気や事故等でなくなりました。


生まれてくる前ではありますが、僕はわが子を失ったことが何度かあります。


人の記憶に残る人生が良かったか悪かったかはご本人にしかわかりませんが、僕は好きですよ。恵比中。


前にも書きましたが、人生折り返しと思っていた35歳超えてからというもの、この病気にはなってしまいましたが、日々、命あることに感謝です。


心からご冥福をお祈りします。

社会で生きることの葛藤

長く生きるといろんなことが起こります。


先日、社会人になってからのとある先輩と久しぶりに会い、どうやら、事業に行き詰っているという相談を受けました。


能力も経験もネットワークもバイタリティもある先輩で僕より10歳程度年上です。
先輩もすでに独立してから10年は経過しています。
正直、10年やっているから、なかなか凄いと個人的には思います。


そんな先輩が、僕に相談とはよほどのことです。


話すと長いのですが、聞くと数千万円ないくらいの借財で会社を畳むなり最悪は覚悟しているということでした。もうそのくらいの金額をどうにかできる器量がないのかと、正直、少し気の毒になりました。


といっても、僕にそんなお金を貸してあげる余力があるわけではありません。


僕の中では、そんな金額で悩む人ではないと、僕は今でも思っているので、おそらく、もっと他に何か深い理由があるのかもしれません。


先輩にも家族がありますし、プライドもありますから、深入りはしませんでしたが、本当に行き詰った感は理解できました。


今日、嘔吐したあと、お昼に、先日の昭和喫茶で、世界地図をみながら、何とかしてあげられる方法がないかと、解決策をいくつか考ました。


これまで記載したことがありませんが、僕はコンサルティングという業を領域にしています。といっても、独立しているわけではありません。
独立したほうが成功すると、若いころから言われてきましたが、僕の場合は、何とか会社で生き残る方法をこれまで選択して生きてきました。


最終的に社長になりたい、という夢は昔からありましたが、独立して自由な社長になるよりも、多少の制約があっても、既存の会社で社長のイスに座ることをずっと考えて生きてきました。


今、社長なのかというと、そういうわけではありません。
ただ、幸か不幸か、複数の企業で経営に携わっています。どちらかというと不幸が優勢ですが、まだまだ人生、必要な経験を積む下積み期間だと思っています。


というか、死ぬまで下積み期間が丁度よいです。

仮に社長になっても、国家元首になっても、真摯にそう思うことが大事なのだと最近思います。



ブログだと、僕は性格がかなり適当に思われるかもですが、僕は自分の家族だけでなく、従業員すべての家族の生活も抱えているという責任感で仕事をしています。


いつ何がおこるかわからないこの世の中で、正直、日々、プレッシャーと戦って生きています。


だから、もしかすると服薬の影響ではなく、そのプレッシャーで嘔吐しているのかもしれません。


正直なところ、この病気に感染してからというもの、それらの役職をすべて辞任することも何度か考えました。


こんな僕のもとで働く従業員は本当に幸せになれるのか。
僕が従業員なら辞めてほしいと思う。


そんな葛藤と日々戦って生きています。


投げ出したり、辞めたりするのは簡単です。いつでもできます。
だから、最後まで、僕はしがみつきます。


人生も仕事も病気も何でもです。


先輩には必要な宿題を少しださざるを得ないですが、何とか力になりたいと思います。



生きるって本当に大変ですね。