既婚バイのHIV記録

HIVに感染した既婚バイの思いのまま記録するブログです。
エイズ発症はなくほぼ普通に生きています。
これからの人生とこれまでの人生、今の自分、家族、仕事など、思いのままつぶやいていきます。

障害者手帳と服薬開始

電話で検査結果の内容でなく、CD4数から告知した僕の病院。
いろいろと情報管理や診療体制に疑問が多々ある病院である。


でも、なんだか、この病院、僕の中では安心できるのだ。


とてもいい加減というか適当というか、その適当さがなんとなく逆に信用できる。



HIV初期感染であることがわかっている僕にとって、どういう治療で進めていくのか細かく予定たてて教えてくれるのかな。


そんなことを当初は思っていた。




全くそんなことない。




ていうか、こちらから聞かないと何も教えてくれない。


あんなに簡単に電話で ポロっと 告知したくせに。。。


最初にうけた検査の数値であるCD4の数でさえ、実は、主治医の先生も
いくたびに、50以下だの、90だの、100ちよっとだの、40だの、30だの言ったのである。


ま、具合悪くて、何度も通ってしまって、そのたびにバタバタ教えてくれていてのもあるかもしれないが、実にバラバラでしたね。



「え、ほんとはいくつなんですかね?」と言いたかった。



ある日、手帳の申請用紙の準備ができたといので病院に受け取りに行った。


書いているのは事実なんだろうか、それさえも疑わしい。



CD4      1回目  30、 2回目 510  平均 270 だった。



1回目は、最初に検査をお願いした日、2回目は、そのだいたい1か月後に、スケジュール調整して、何とか病院にいけたときに検査した結果である。



ウィルス数もあまりきちんと教えてくれなかったが、書かれているのもなんなのかよくわからないままである。





とりあえず、申請等級は  3級相当 と記載があった。 







ところが、実際に交付されると 手帳は、2級 になっていた。



ん、そんなことあるの ?  いまだによくわからない。




調べた感じでは、いきなりAIDS発症なら、1級か2級、ただ今は、2級が普通みたく。
そして、HIV感染だけだと、等級は高くて3級、普通はだいたい 4級か5級となるらしい。


実際に何人かのAIDSやHIVの経験者からもらったコメントであったし、主治医にも
同じように説明されていた。


もっとも主治医の先生からは、2回目の数値がだいぶ回復してますし、初期感染であることは間違いないから、もしからしたら、4級かもしれない、と言われていた。





だから、役所の窓口で、3級での申請でしたが、2級 で交付されています。って、言われて、え ?  って感じでした。



やっぱり相当身体にダメージあったのかな、俺?





そしてついに、病院で服薬の相談。



身障申請用紙の計画で薬は、トリーメクとなっていた。



だが、実際に服薬開始について説明を受けたとき、主治医の先生から、


『どれにされますか?』


と、注文をうけるウエイターかのように言われた。



えっと、「じゃー、イタリアンハンバーグに、パンで。コーヒーは食後にお願いします。」と答えてしまいそうなやり取りの空気感。



そして、しばらくして、 3つのパターンを用意された。自分で選べというのである。




「まじすか? 」こころの中で問う。



「あのー、ぜんぜんわからないんで、任せますけど。」



①トリーメク
②ゲンボイヤ
③プリジスタとノービアとツルバダ の3種類



が提示された。



僕のなかでは、計画書に、トリーメクとなっていたから、それでいいんでは。


というのが答えだった。



だが、いろいろ聞くと、③のパターンが一番信用できるかもしれない。
実績と症例報告が多いから。特に、ツルバダは重要な薬、と主治医は言うのだ。




「じゃー、③でないのですかね?  先生のおすすめってことでしょ ?」 またまた、こころの中で問う。





「食事と関係なく飲めるのがありがたいのですが」



『だと、トリーメクですね』



「なんや、やっぱりトリーメクやんか!!!」みたび、こころの中で問う。




「処方は院内処方ですか? 」


『院外ですね。』


「それだと、近くの薬局ですかね?  あの、院内で処方してもらいたいのですが」




僕は、薬局で処方される = 薬局のスタッフはHIV情報を知る = 大手薬局だと何千人というスタッフがいんな店舗からその情報を共有できる 、という事実があることから、できるだけ院内処方を希望した。



別に知られてもいいが、そんだけ薬剤師が多い薬局だと情報漏えいも気にしないといけない。病気のことを知られるのは事実だから仕方ないが、不要なリスクは避けたい。





『難しいんですよねー。いま、院内処方に対しては規制がうるさくて。』
『でも最初のほうなんで、院内で調整してみますよ。とりあえず、服薬指導うけてください。』



となり、院内薬局で、服薬指導の担当薬剤師にいろいろと質問してみた。




『あ、そうですね。その場合は。。。。』 まつたく、答えがでてこない。


別の質問をしても、


『そういうこともありえますよね。。。そっかー、そういうこともあるかー。。。』


て、いう調子。。。


本気で悩む薬剤師を見て、「え、この病院ほんとに大丈夫??? この薬剤師、よくわかってないやん!! 服薬指導にならへんで。これほんま。」と、よたび、心の中で思った。



とどめが最後にあった。



『あの、薬切らしてまして。トリーメク在庫ありませんでした。』




ズこーっ!!
 



新喜劇でみながコケる映像が頭に流れた。




「は、なんやねん。それ。」 口から山田花子が出そうだった。






『かわりに、エプジコムとテビケイ でいいですかね? 』
『トリーメクはこの2つの成分が1つになっただけですので』




「うそうそうそ、またこちらに依存系?    え、今、話してきた15分くらいは、何? 何  ? 全部、トリーメクの服用注意点とかの説明じゃなかったの?」 もう、なんど、こころの中で思ったか、わからないくらい ??? が頭の中に。。。



『この場合は、食後になりますね。服用。』



「え、食事制限でるのね。 トリーメクはどこへ。。。」



急いで用意しますね。というので、薬ができるのを待つ。




『お薬できました。どうぞ中へ。』



『申し訳ないんですが、エプジコム、15日分しか、ありませでした。こちらも30日分の在庫がないので明日以降でまた取りに来てもらえますか。すみません。』




おー、おー、そうですかー。そうですかー。


もう、何言われても驚かないよ。


短時間で僕の心を強くしてくれてありがとうございますねー。




そして、



「次の来院日、ちょうど15日後なんですけど、その前にこないと、薬、足りないってことですかね。必ず、毎日服用してくだい。って、説明してたのに、薬が足りないんですかねー。」



少し、意地わるげに聞いてみたさ。そりゃ。



「明日からでなく、3日後くらいからでもいいすかね。それなら。」


『・・・・・。』


え、答えなよ。ちょっと。




ということで、ぐたぐだの服用開始となりました。
さっさと飲みたかったので、とりあえず、次の日から服薬開始し、薬を別の日に取りに行ったのでした。。。



でも、そんなんでも、あの病院いいすわ。なんとなく。
外科治療とか入院あるなら考えるけど。。。笑

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