既婚バイのHIV記録

HIVに感染した既婚バイの思いのまま記録するブログです。
エイズ発症はなくほぼ普通に生きています。
これからの人生とこれまでの人生、今の自分、家族、仕事など、思いのままつぶやいていきます。

OH MY GOD !!

今日は、「回顧録 / 青春の想い出」の続きです。


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衝撃のオサムの出来事を忘れるべく、新年を迎え、気分も新たに中学生生活を楽しく過ごそうと思った僕。


母が父と離婚し、小学4年生のころからの記憶ではあるが、元旦には毎年決まって家から少し離れた地元では由緒ある神社に初詣にでかけていた。


そんな元旦、おみくじは、僕にとって年に一度の、年初めの楽しみの一つであった。

記憶がある限り、「大吉」しか引いたことがなく、だいたい、喜ばしい内容が書かれていたが、なんとその年は、人生初の「凶」を手にした。



OH  MY GOD !!



と、つい声に出してしまったから、僕は、慌てて、氏神にお詫びした。


お詫びする必要があるのかないのかよくわからなかったが、ともかく、GOD は 僕の中で、西洋でいう神々か、はたまた、Jesus のことを指すものと思っていたから、とりあえず、その場では、氏神に詫びた。


すみません。神様。


あまりのショックに書いてある内容を読むかどうか躊躇したが、僕の顔色に気付いた姉が「何がでたの?」と、僕からおみくじを取り上げたから、万事休す。


母とともに、熟読されてしまった。


しかし、母曰く、「凶」は逆にいいのよ。だと。


「え、そうなの ?」と、すぐに気を持ち直すから、僕は、やっぱり、立ち直りも早いというか、基本、凹まない性格なんだと思った。


実際、書いてある全体的な内容は、「吉」を引いた姉よりも良かった気がした。


ただ、肝心なのは、恋愛のコンテンツ。


実際に書いてあった内容は明確に覚えてないが、


『平静を保ち、荒波が過ぎ去るのを待つべし。』のようなものだった。


当たってる!! と思った。


そして、待人のコンテンツ。


『待てど来ず。西にあり。』みたいなものだった。


ここの2つのコンテンツを勝手に解釈すると、


『待ってても何も始まらない。でも動くな。もし動くなら西。』である。


見事な、こじつけポジティブ解釈。


ということで、僕は、3月期が始まると、しばらくして、自分の生活圏よりもかろうじて「西側」にいる、私立高校の T 先輩をまた訪ねることにしたのである。


忘れもしない、1月15日。ひと昔前の、成人の日。


この日はやはり雨だった。というか、昔、成人の日は必ず「雨」というのがなぜか定番だった。
親不孝が多いから成人式は雨。というのが、僕のまわりでは定着していた。


(もしかして、全国的にそう言われていたのかな ? )


雨となると、部活全般、室内競技であろうと、屋外競技であろうと、だいたい少しは早く練習が終わるというのが、僕らの中学では慣例であったが、実際に練習が早く終わるかどうかはその時次第。


ある意味予想通りではあったが、少し早く練習が終わったこともあり、その日は、T 先輩に、事前に何も連絡していなかったが、思い立って、あの男子寮に向かった。


先輩の部屋につくと、いつからかは覚えてないが、僕は、ゆうゆ、と、高井麻巳子に軽く会釈してドアをノックするようになっていた。


しかし、その日は、ノックしても、先輩の名前を呼んでも返事がないままだった。


前にもあったが、また、先輩、ヘッドホンつけて音楽でも聞いているのかもしれない、と勝手に思い、ならば、と、ちょっと驚かそうかな的気分も手伝って、躊躇なく先輩の部屋の扉を開けた。


バンっ。「失礼しまーす」


扉をあけた途端、僕は、しばらく固まった。


開けたドアのノブから手を放すこともなく、動くことができなかった。


確かに T 先輩は部屋にいた。

そして、ヘッドホンをつけているのも当たっていた。

でも、



美体。



綺麗に線が彫り込まれた男らしい筋肉質な身体がそこにはあった。



下半身には着衣なし。


上半身は、紺色のトレーナーが、両方の肩までめくられていて、マフラーのようだった。


その状態になぜかヘッドホン。



その時先輩の左手は、ピンク色に大きく花咲いた先輩の青春の象徴を握りしめていた。



先輩と目があった瞬間、驚いた表情で眼を見開いたままの先輩。

その姿を見てしまった僕は、唾をのんで、何事もなかったかのように、急に、慌てて扉を閉めた。


「失礼しましたー!!」 と、僕。


次の瞬間、


『お前、何してんだよー』と T先輩の罵声。


「はい。すみません。本当にすみません。」と僕。


『いいから、外に出ろよ』と先輩。


その意味合いからすると、


『表にでて待ってろ。ボコボコにしてやっからなー。』


ということだと思い、ボコボコにされるのをすぐに覚悟した僕。



あー、やばい。やばすぎる!!


と、思ったが、でも、少し違った。



あらっ。

あれあれあれっ。。。



そう。


僕は、慌てて、部屋の扉を閉めたものの、僕の身体は、先輩の部屋の中にきっちり侵入した状態で扉を閉めていた。


あとで聞いたが、気が動転していた先輩も、むしろ、すぐに部屋の外に出ていかなかった僕のとった行動のほうに余計慌てたようだった。


といっても、僕も、気が動転して、なんで、部屋にきっちり入って、ドアを閉めたのかは全く理解できない行動だった。


先輩の『表にでて待ってろ』というのは、とりあえず、服着るから、お前、部屋からでろよ、っていうことだった。


どことなくエキゾチック感漂う、藤ヶ谷大輔似の セクシーな T 先輩。


裸に。ヘッドホンの。。藤ヶ谷大輔。。。


あんな恥ずかしい格好のイケメン先輩をみたのは初めてのことだった。


『ちょつと外で待ってろよ』というので、僕は、とりあえず、部屋の外にでて、反省猿のように、壁に手をついて、ため息をついた。


「こえーよー。やらかした。俺」


「あー。。。」


明らかに。自慰行為。。先輩。。。



OH  MY  GOD!!



僕は、恐怖のまま動けず、とりあえず、しばらく、おとなしく部屋の外で待った。

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