既婚バイのHIV記録

HIVに感染した既婚バイの思いのまま記録するブログです。
エイズ発症はなくほぼ普通に生きています。
これからの人生とこれまでの人生、今の自分、家族、仕事など、思いのままつぶやいていきます。

握らない鮨屋

胃の調子がやはりすぐれない今日この頃です。
ナマたまごではなく、呑み過ぎが原因だと思われます。。


先日、博多に出張の際、仕事で小さなお付き合いをした後、どうしても夜に 鮨が食べたくなり、中洲〜西中洲あたりで 一見様でも 入れてくれそうな 良さげな鮨屋を新規開拓兼ねて探しました。


21時を少しまわっていたので、近場の河庄や僕が贔屓にしている店はすでに行くに忍びない時間。


そんなとき、これまでに気付かなかったそれらしき外観の店を発見。


店の入口あたりには、店の名前もメニューもない障子ガラスの和式な扉。


恐る恐る、扉を開けてみるとビンゴ。
鮨屋 でした。


カウンター10席と奥にお忍び用の座敷が2室のこじんまりしたお店。


扉に高級感はありましたが、内装でいうと普通。
たぶん、綺麗な居抜きを入り口とカウンターだけ手直ししたお店かなという具合。


ドアをあけて少し店内に入った瞬間、大丈夫だと思いました。


というのも、今どき、カウンターの片隅に灰皿らしき小皿が置いてあったのが目に入ったので。


少なくとも、高級ではおそらくないこと、そして、一見様でもOKだと確信しました。


ので、大将らしき旦那に、ひとり、と指で合図して、どうぞ、と、カウンターの真ん中に案内されました。


ぼくが座るカウンタ席の左右を除いてカウンターは馴染みの客でうまってました。
ついでに、奥にある個室座敷もいっぱいでしたから、とりあえず、入れてもらえて良かった!


ただ、カウンターに座った時に感じたのが、とりあえず、メニューはなさそうだということ。


お品書きらしきものは全く店内にはなさそうでしたし、今日のオススメみたいな紙書きも全くありませんでした。


なので、とりあえず、おまかせで、と注文し、なんとなく梅酒から。


あ、僕、こういう店では金額のことはあまり気にしないというか、あまり考えないタイプです。


なので、痛い思いをしたことは、これまで多々あります。が、ま、それも勉強です。


ちなみに、20代半ばの頃、とある東京の高級クラブで2時間くらい座って呑んで、僕1人の会計だけで当時の大卒初任給2ヶ月分くらいの金額を払ったことがあります。
1人あたりの金額としては、人生でとりあえず最高額です。
なかなか高い、と思われるかどうかは人それぞれですが、この高級店では、割と一般的な会計。


最初は、会計の金額みてビビリましたが、変な店ではなく、ただの僕の勉強不足だと、先輩方に聞いてすぐわかりました。


で、和装のいい年代のママから、当時の僕なんかの若僧に、季節の変わり目には、必ず直筆でお便りがマメに届くので、結構、その後も通いました。笑


まだまだ青いリーマンでしたから、日々、一所懸命、真面目に働きましたよ。笑



話をもどして、


梅酒はこだわりの4種類があるらしく、なら、自家製あるかなと、自家製をお願いしました。


最近うるさいので、ひょっとしたら酒税法とかに抵触するかもです。


ま、いいか、と思いながら、次は、少し優しい風味の地酒、箱入り娘、をお願いし、つきだし、前菜をいただきながら、春鹿、飛露喜、東洋美人、真澄、玉乃光を1合づついただきました。
因みに、置いてある酒のラインナップは僕好みでした。


食べ物というと、何かお好みは、と聞かれるので、ホシザキのガラスケースに陳列されているなかで、気になるものを伝えていったのですが、だいぶお腹がいっぱいになってきた時に、異変に気づきました。


あら、俺、握り ひとつも食べてない!


白身3種造り、ワカメ、白糸、大トロ、エンガワ、ウニ、いくら、ソラマメ、生カキ、サバ、トラフグ白子。


ぜんぶ、刺しだわ。


しかも、ガリも、小鉢に入った、茎生姜。


ぜんぶ、かなり、素材よくて、美味かった。


特に、ソラマメ、ワカメ、生姜が最高で、ワカメ刺しは、ピカイチ。
ついつい、おかわりしました。


「ワカメめっちゃくちゃ美味いです。」


『でしょ。皆さん、言われます。』
『でも、ワカメも美味い、って言ってもらえるように頑張ります。』


『ワカメが美味いって言われるんで。』大将笑顔。


「でも、このワカメ、最高ですよ。本当に。」




「あ、大将、そういえば、握り いいですか?」



『お、握りますか?』



え、何、その反応?


鮨屋? でなく、造り屋みたいな?


よく考えると、確かに、まわりの客も、握りは殆ど食べてないかも。。。



「いや、待って、お腹いっぱいかも。大将、握りでなくて悪いけど、うにとイクラだけ軍艦で。あと、碗ものでいいです。」


なんとまあ、お任せって頼んだのに、言わなきゃ、永遠に、店側から、握ってくれない鮨屋なんてあんのね。


と、鮨好きな人生で、初めての経験となりました。



お会計は、全部造り系で、酒、だいぶ頼んだかなって割には、僕的にはかなりお優しい値段でした。



寧ろ、経営が心配みたいな。。




また、時間あったら、顔出すから、大将、次は 握ってね。

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