服薬ストレス
抗HIV薬を服薬するころから、どうも体調が思わしくない日がある。
それが副作用によるものかはまだわかっていない。
小さい頃から病弱だった僕は、薬の服用数と経験は、一般的な人と比べて多いと思う。
ただ、これまで薬で具合が悪くなったりしたことは一度も経験がない。
そうしたなか、抗HIV薬の服薬についていうと、2日に一度、服用後に軽く嘔気が襲う。
そのうちさらに半分の確率で、軽く嘔吐する。
多少幸いなことに、嘔吐といっても、たまに苦い味が喉に感じる程度で、実際に、嘔吐物があるわけではない。
だが、子どもの頃から、一度、口にしたものを吐き出すことに最大の苦痛を感じる僕にとっては、こうした軽い嘔気でさえも、かなり、耐え難い苦痛だ。
また嘔気がくるかもしれない。
こう考えるだけで、さらに嘔気が襲う。
まさに、負の連鎖。
きっと、身体に薬があわないという感じではない。
それ故、むしろ余計に深刻なのかもしれない。
薬剤師にぶつけた質問の一つはこれであった。
服薬してすぐに嘔吐した場合、もう一度、服薬すべきか? である。
『15分で薬は胃に吸収される』と、薬剤師は教えてくれた。
でも、仮に、服薬5分後の嘔吐の場合はどうすべきなのか?
これに対する回答が全くなかったのである。
だから、15分、いや、最低30分は、自分に「我慢タイム」として言い聞かせながら、いまのところ過ごしている。
あ〜、早く 薬に 慣れないかな。
そんな服薬ストレスと僕は今日も闘っている。