わが子のまぼろし
病の進行なのか、ついに、幻覚?!
でもみたのかと思いました。
このあいだ、家の前に帰り着くと、エントランスに面影のある今時の若者が現れました。
えっ?!
まさか?
なんと、知らないうちに、久しぶりに、わが子が帰国していました。
しかも、とうとう色気づいたのか、シルバー?ゴールド?の頭。
なんで?
ま、そういう年頃なので仕方ないです。
というか、それでも、爽やかさと清潔感は持ち合わせていたのと、違和感なく似合っていたので、このさい、良いことにしておきます。
え、なんで、いるの?
と、思いましたが、すぐに察しはつきました。
言わなくて良い、と、妻には話していたのですが。。
病院からは、当初、最悪の場合は、長期入院になることと、状況によっては、確率は低いとはいえ、最悪、短期に死亡もありうる、伝えられていたので、何かあってはと、僕が入院したことを妻が伝えていたみたいです。
しばらくして、今は、大丈夫そうだから、帰国しなくても良いとは、わが子にあらためて伝えたようなのですが、
そりゃ、帰ってくるわ。
って感じです。
久しぶりにわが子をみると、また、身長が伸びてすらっとしてました。
今の子は発育がよくて、いいなって、改めて思います。
しかも、お肌スベスベ、ぴちぴちです。
相変わらずモテてるんだろうな、って、わが子ながらに、思います。
綺麗な顔立ちは、ずっと見ていても全然、飽きません。
ま、何より、学生って身分が、何かにつけ、羨ましい!
とりあえず、IQと骨格は妻の遺伝子。
運と勘の良さ、なんとかするEQは僕の遺伝子。
ま、悪くないバランスです。
当初、見た目めも、妻の遺伝子が優勢で、僕の遺伝子は全く感じませんでしたが、最近、とくに、見た目は、僕の遺伝子があるのが理解できる感じになってきました。
わが子には、僕の病気は伝えているので、どうも、どちらにしても、死んでまうんでは?
と、思ったようです。
しかし、ゆっくりして行けばいいのに。。
元気でね!
って言うと、もう、朝一には、いなくなりました。
2、3日、友達に会って、また、すぐに、出国するようです。
極めて自由。
こういうとこは、僕に似てます。
でも、わざわざ、会いに来てくれて、ありがとう。
嬉しかったよ。
ん?
飛行機のチケット代は、僕の口座からね。
はい、はい、わかりました。